マーケティングは難しくない!ワクワクするものだと伝えたい。
Shift10:Webデザイン行く年来る年(CSS Nite LP50)http://cssnite.jp/lp/shift10/
今年から新設されたマーケティングセッションにて初めて登壇させていただきました。
全国から350名もの参加者が集まり、未来に向けてのワクワクを共有でき、濃厚な1日となりました。
AMP、SXOなど2016年を総括
セッション内容は、ご一緒させていただいた益子さんとディスカッションしながら、2016年の解析・マーケティング関連の話題を総括。取り上げたトピックを少し補足を交えてお伝えします。
AMP対応を急がねばならないのか
2016年に話題となったAMP(Accelerated Mobile Pages)とは、GoogleとTwitterで共同開発されている、モバイル端末でウェブページを高速表示するためのプロジェクト、またはそのためのフレームワーク(AMP HTML)のことです。
AMP対応について安達の見解は、通り一辺倒にこれに従い、AMP対応を進めるのではなく、社内のリソースやウェブサイトの様態によって、対応を検討すべきと思っています。
Googleが、なぜAMPを推奨するのか、その背景にぜひ目を向けてみましょう。それは、ユーザー体験を最適化するためです。モバイル主流なウェブ環境になり、ウェブサイトの表示速度が遅いなどの要因でユーザー体験が向上しないことが問題のひとつであると考えているからです。別にAMP対応しなくても、表示速度が速く、快適にウェブサイトを閲覧できれば、ユーザー体験を最適化できます。
Googleに従いAMP対応を進めるのか、サイト根本のユーザー体験を最適化すべきなのか、どこにリソースを割くべきかぜひ検討していただきたいところです。
SEOではなく、SXOの時代
これは言わずもがなな感じですが、検索エンジンに対して最適化するのではなく、検索体験を最適化せよ!ということです。ユーザー視点で考えれば、至極当たり前の発想です。ウェブサイトのコンテンツを最適化するだけではなく、Googleマイビジネスに店舗や会社を登録するなど、やれることは沢山あるはずです。
自社都合ではなく、当たり前にユーザー視点で考える習慣が身につくと、SXOに関する気づきは沢山あるはずです。
Google アナリティクスは遅延要因?
私にとっては、AIツールの登場なんかよりも、2016年一番の衝撃でした。Google アナリティクスが、表示速度の足引っ張りになっているということ。これは、株式会社Spelldataの竹洞さんと一緒いやっているサイト分析123でも度々取り上げていますが、自分ではコントロール不可な遅延要因となることを頭に入れておく必要があります。
例えば自治体防災・緊急情報サイトなどは、表示速度の遅延が大きな不利益や危険、人命につながる場合も考えられます。解析ツールはGoogle アナリティクス一辺倒ではなく、Piwikなどの代替でき、表示速度に関して自分でコントロールできるツールもぜひ選択肢に入れていきたいところです。
AIツールの登場
AIの解析ツールが続々とリリースされてきましたね。AIといっても、人工知能ではなく、ディープラーニングの域の技術なのかなと思っています。解析においては、解析が苦手な方にとってはアラート的に使用するのには良いかもしれません。しかし、AIツールでは追えないユーザーの動きもあるので、AIの全てを信じてしまうのも危険だと思っています。だって、データは噓をつきますから。
解析に関しては、やはり日ごろから解析を数多く手がけている解析士の「目」が大切になるので、もし社内に解析ができる人材がいなければ、解析士を上手く活用していただきたいなぁと思っています。
マーケティングを知れば、もっといいデザインが作れるはず!
デザイナーやエンジニアの方が多いセミナーイベントでしたので、マーケティングの話は何だか難しい略語がたくさん出てきて良くわからない・・・という方もいらっしゃったかもしれません。しかし、マーケティングはデザインとは切っても切り離せない関係だということを、デザイナーの方にはぜひ覚えておいてほしいのです。
誰のためのデザインか?
デザインは、単にcoolなのが良いのではなく、だれのためのデザインかを考えて作られるはずです。「誰のため」を考えるときに、必ず紐づくのがマーケティングです。クリエイティブひとつとっても、「誰のためのデザインで、どんな感情を抱き、体験をしてもらうことが必要なのか。」をデザインのその先に考えられなければ、ユーザーにとって価値あるデザインとは言えないのではないかと思います。
css niteはセミナーイベントの神髄を感じられる場
会場設営や登壇者のスライドひとつひとつに細かな心配りをし、全体を統括する鷹野さんの姿から学ぶべきものが本当に多くあります。そして、ご一緒させていただいた益子さんに心からの感謝。
打ち合わせでディスカッションした時間が何より楽しかったです。マーケティングは難しくない!ワクワクするものなんだということをこれからも伝え続けて行けたらなぁと思っています。鷹野さんはじめスタッフの皆様、参加者の皆様、ありがとうございました。
(写真:飯田昌之さん)
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